モンゴルの中でもとりわけ田舎でありながら最も美しい地域である西モンゴルは、バヤン・ウルギー、ホフド、ウブス、ザブハンの各県にまたがっています。
モンゴル西部は、雪に覆われた高い山々、美しい湖、モンゴル民族の文化、鷹狩り、馬術など、冒険好きでアクティブな旅行者におすすめの場所です。西モンゴルには、国立公園、厳正保護区、自然保護区が数多くあり、また、ペトログリフ、洞窟壁画、立石モニュメント、寺院、石器時代や青銅器時代にさかのぼる古代要塞など多くの歴史・文化遺産があります。
西モンゴルにはカザフ族(鷹匠)とオイラート族(10部族に分けられる)が住んでいます。
西モンゴルへの旅は、見どころが多いので、最低でも1週間、それ以上の計画を立てることをおすすめします。このページでは、ベスト・オブ・西モンゴルをご紹介します。
アルタイ・タバン・ボグド国立公園
アルタイ・タバン・ボグド国立公園は、モンゴルの最西端、バヤン・ウルギー県にある国立公園で、英語ではHoly Five Peaksと呼ばれています。アルタイ・タバン・ボグドは、間違いなくモンゴルの中で最も美しく、最も汚されていない場所です。美しい渓谷、雄大な湖、川、氷河から、ペトログリフや古墳などの考古学の名所まで、アルタイ・タバン・ボグド国立公園は驚きに満ち溢れています。さらに、イーグルハンターとして有名なカザフ族の日常生活も体験できます。写真撮影、ハイキング、トレッキング、狩猟、乗馬など、さまざまなアクティビティが楽しめるのもアルタイ・タバン・ボグド国立公園ならでは。ユキヒョウ、モンゴル羊、アルガリ、クロアイベックス、アカシカ、熊、マーモット、狐、狼など珍しい動物や鳥もたくさんいます。鳥類は、サケルハヤブサ、アルタイユキコガネ、イヌワシなどが生息しています。
トレッキングでは、隠れた名所を見つけることができます。ホトン湖、クルガン湖、氷河の中でのホーストレッキングなど、冒険心をくすぐる体験ができます。
イーグルハンター
カザフ族のイーグルハンターはモンゴルのバヤンウルギー県に住んでおり、世界一かっこいい遊牧民と言われることがあります。カザフ族はモンゴルで2番目に大きな10万人以上の民族で、現在もイーグルハンティングや鷹狩りの文化を実践し、伝統的な暮らしを送っています。 彼らはカザフ語を話し、イスラム教が主要な宗教です。
カザフの人々は、初対面の人でも常に気持ちよく訪問者を迎え入れ、必要であれば食事や宿泊を提供するなど、フレンドリーで親切であることで知られています。テーブルには様々な種類の食べ物を用意し、客人が食べ切れないと悲しむほどです。彼らはあなたを尊敬し、客人として恭しくもてなし、モンゴルの極寒の高山地帯で生き残るために必要なことを心置きなく教えてくれるでしょう。彼らは幼いワシやハヤブサを育てあげ、ウサギ、キツネ、マンモス、時にはオオカミなどの動物を狩るために訓練しています。
もちろん、西モンゴルには、イヌワシ祭りをはじめ、自然豊かな景勝地や野生動物など、見どころはつきません。