遊牧民としての生活

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モンゴルに行く前に、モンゴルについて調べようとすると、モンゴル人がいかに特別か、なぜ彼らの土地を訪れるべきかという記事を多く目にします。

 では、なぜモンゴル人は特別な存在で、旅行好きの人がすすめるのでしょうか?

 その大きな理由の一つは、彼らの興味深い豊かな文化を持つ遊牧民のライフスタイルです。

モンゴル人は世界でも珍しく遊牧民文化を受け継いでおり、21世紀になってもフンヌ帝国時代からの伝統的な生活様式を守っています。

 遊牧民は今もなおゲル(ユルト)に住み、毎年2~4回、天候に合わせた最適な場所を探して移り住み、ヤギ、羊、牛、ゲーム、ラクダ、馬などの家畜を飼育しています。

モンゴル人の40%近くが遊牧民として生活しています。

 遊牧民としての生活を体験してみたいという方のために、モンゴルの遊牧民の生活についてご紹介します。

 モンゴルの遊牧民は年に2~4回、家畜をより良い環境で飼育するために引っ越しをします。

遊牧民の家族は新しい場所を慎重に選び、通常は一年ごとに同じ場所を使います。そのため、ほとんどの場合、夏と冬で2カ所以上の候補地を持つことになります。

 夏には、家族と家畜のための水と牧草地を確保するのに川の近くに移動します。

冬は、モンゴルの厳しい寒さから身を守るために、小さな谷間や山の端にある風を避けた「冬場」の場所に移動します。そして、夜になると群れを集めるための小さな囲いを作り、寒くて厳しい冬の夜でも暖かく過ごせるようにします。

 遊牧民にとって、家畜の一頭一頭は貴重な存在です。肉、乳、脂肪、革を得ることができ、彼らの食生活の中心的な存在でもあります。また、ゲルの製作や伝統的な衣服、道具など、遊牧民が使うものはほとんど家畜から得ることができます。

馬は移動手段として使われるほか、雌馬の乳を発酵させアイラグを作ることができます。牛も移動手段として使われますが、ミルクからは主にヨーグルトやチーズ、アーロール(凝乳)などの乳製品を作ります。

 羊の肉は多くのモンゴル人の主食です。羊の皮や毛は衣服やゲルの断熱材であるフェルトに使われます。ヤギからはカシミアを得ることができ、世界でも最高品質のカシミアとして有名です。

フタコブラクダはモンゴルのゴビ砂漠地帯に生息し、移動手段として使われたり、肉、ミルク、毛などを得たりしています。

 そして、モンゴルの遊牧民は最高のおもてなしで有名です。彼らのホスピタリティは比類ないものです。ゴビ砂漠のような地域では、お客さんが来ても大丈夫なように、家を出るときに鍵をかけない家庭もあります。彼らはきっとみなさんを尊敬すべきお客様として迎え、食事やお茶をご馳走してくれます。

遊牧民は家畜を飼いながら忙しい毎日を過ごしています。早朝から日没まで牛やヤク、ヤギの乳を搾り、その乳から乳製品を作り、チーズやヨーグルトを作り、毛を刈ったり、櫛で梳いてフェルトやフェルトの服を作ったりしています。

 現在、モンゴルには約90万人の遊牧民が広大な土地に住み、古くからの遊牧民の生活様式を継承しています。

21世紀になっても、モンゴルの人々の魅力的な生き方を理解し学ぼうとする多くの観光客を惹きつけています。

 ゲルトラベルでは、遊牧民と一緒に過ごし、ゲルで寝泊りし、遊牧民の一員になったつもりでモンゴルの伝統的な日常生活を直接学び、自分だけの生涯の思い出を作ることができます。

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